おきなのひとりごと(「鉄人28号が」)
一昨日OB会に出席し楽しい二時間を過ごした。久しぶりに古巣に泊まった。翌朝薄明かりの庭に出た時の光景を写真にした。
それは直線距離20メートル位の所に建設されていた10数回建てのマンションであった。夜明け前で最初はぼんやりと見えていたが明るくなるにつれて眼前に見上げる巨大な物体、ものすごい恐怖感に襲われた。とっさに「鉄人28号が・・・」と思った。今考えると街を襲う「ゴジラ」か「モスラ」の表現が適切かも知れない。
この地に二階建ての家を建てて40年が過ぎた、市の中心(オフィス街)から二キロ距離にある旧市内で当時は町並みは2~3階だての家ばかりで大勢の子供がいた街。その子供達も巣立って行き残されたのは老夫婦の住む町となり、その老人達が居なくなると取り壊され、まずは駐車場となり、纏まった広さになるとこの様なマンションに生まれ代わる。
家のある一角も我が家と祖母の家と左隣の三軒のみとなり、右隣も民家であったが今は取り壊され不動産屋の手に渡っている。まるで狙いを済ませた猛獣が弱って行く草食動物を待っている様に思える。「マンション」にすれば格好の地だから。
後を託した息子は独り者、高い固定資産税と古びた家をどうするかな?